令和5年 設計製図試験の合格発表の概要(一級)

令和5年 設計製図試験の合格発表の概要(一級)


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  4. 令和5年 設計製図試験の合格発表の概要(一級)

令和5年度一級建築士設計製図試験の合格発表を踏まえ、試験課題の計画上、採点上の重要ポイントと考えられる点について、以下に記すこととします。

「アプローチ計画について」

試験実施センターより公表された解答例の、先づ基本構想の段階での重要ポイントである敷地に接する道路からのアプローチ計画については、西側の幅員の広い歩道付道路からだけではなく、南側道路からのアプローチも計画される案も示されていました。西側の幅員の広い歩道付道路からのアプローチだけではなく周辺環境等を考慮して、南側道路からのアプローチも可とする解答例も示されており、今後、より実務に則して自由度の高い計画力が求められるようになることもあるとも考えられますが、その一方で試験の解答としては、あくまでも一般的な考え方、定石ともいえる考え方によって、あくまでもメインの入口へのアプローチは西側の幅員の広い歩道付道路からとり、ザフの管理用の入口へのアプローチは南側の幅員の狭い道路からとるのが望ましいといえます。

「図書館の階層別ゾーニングについて」

建築計画における最も重要なポイントともいえる建物の各層別のゾーニングについては、試験実施センターより発表された解答例によれば、本会が先に試験課題の講評で解説していた通りに、地域住民の文化活動の拠点としての企画展示スペースやワークルーム等の諸室は、あくまでも図書館に付属する図書館の枠の外のものと考えるべきものではなく、あくまでも本来の図書館そのものの機能の一部としてとらえるべきものであり、従って図書館の利用目的としては主目的ではなく、二義的なものとなるとの考えから、図書館の主目的の諸室が置かれる一階ではなく、二階、三階に置かれる案が示されていました。以上のことは、本試験課題の計画上の最も重要な点で、採点上の最も重要な点であるとも考えられます。

「一般開架閲覧スペースの計画について」

試験実施センターより発表された解答例では、図書館としての機能上、最重要ともいえる約600㎡以上の一般開架閲覧スペース(床面積合計200㎡以上の部分は高天井とする。)という大きな開架スペースをどのように計画するかが、この建物の計画上の重要ポイントの一つとなっていると考えることができます。なお、一般開架スペースについては特に、計画の要点記述の設問でも問われており、いかに出題意図を正しく読み取り、簡潔明瞭に図面・要点記述で答えることも重要なポイントであったと考えられます。

「道路高さ制限、北側高さ制限について」

今回の試験の課題では、道路高さ制限及び北側高さ制限等の法令を考慮して、図書館としての計画上、閲覧・開架スペースや利用者の動線等をどのような計画にするかという点も重要ポイントとなる課題であったと考えられます。なお、北側高さ制限については、従来の試験では余り出題されることはなかったため、特に留意する必要があったといえます。

 「敷地の北側に接する公園について」

本課題の敷地条件として、敷地の北側が公園となっていますが、敷地の周辺環境を充分考慮して、敷地の有効活用を考えた計画とすることが、いうまでもなく建築計画の重要ポイントの一つであることから、敷地の北側への眺望を考慮して、例えばカフェやラウンジなどが配置されているかが、課題条件として明記されている、いないにかかわらず、建築計画上の重要ポイントとして、採点上の重要ポイントとなると考えられます。

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