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合格への鍵 講座>本試験の総評>設計製図の課題発表(二級)

課題の解説

本年の試験課題の特徴

近年の試験課題は社会状況を反映したものが出題されることが多くなってきましたが、本年の課題も正に高齢化社会の到来という現象を濃厚に反映したものとなりました。本年の課題への留意点として概ね以下のような点をあげることができます。
本年の課題の「介護が必要な親(車椅子使用者)と同居する専用住宅」は、一見、目新しい課題のようにも思われますが、従来、二級建築士設計製図試験の課題としては、専用住宅か店舗併用住宅かの住宅に関する課題は多く出題されており、更に、過去にも、バリアフリーに配慮した専用住宅として、平成8年に「高齢者の同居する専用住宅」、平成10年に「将来の高齢化に配慮した専用住宅」が出題されています。以上から、本年の課題も基本的にはこれらの課題の延長線上にあるものととらえることができますが、同居する高齢者が介護の必要な親で車椅子使用者という点が内容の新規な点となっています。
本年の課題では、介護が必要な親(車椅子使用者)について様々な介護上の異なる状況が考えられ、また、同居する家族構成や家族との関係でも様々な生活形態が考えられます。また、近年、計画上、重要視されてきている敷地との係わりについても、種々の敷地条件が考えられます。以上のような諸々の課題の条件に対応できる基本的な建築計画力をしっかり養成することが特に重要な合格ポイントとなるといえます。
なお、近年の課題では、要求図面として、床伏図が加えられるなど、製図の比重も増す傾向のある中で、本年の課題では、要求図面に部分詳細図(断面)が新たに加えられている点は注目されます。従来の試験では、矩計図が要求されていたのに対して、更に幅広い木造についての知識と製図力が必要となり、部分詳細図として矩計に関する部分詳細図の他に、バリアフリーに関する部分詳細図等にも対応できる確実な製図力を養成しておく必要があります。
本年の課題は以上のように、従来の傾向に対して、設計及び製図について新規な内容をも含むものですが、限られた期間内で確実な合格力を養成するためには、充分に吟味され精選された練習課題により、本年度の課題についての本質的に重要な事項に係わる設計力、製図力をいかに身に付けるかが合格の鍵といえます。
課題の特長

本年度試験に長年の実績から
徹底対応する指導体制

合格の鍵となる重要ポイントについて、厳選された練習課題により、基礎から応用まで徹底指導します。

建築計画力の養成

周辺環境に充分配慮した配置計画と建築計画は一体の関係にあり、合格を左右する最重要ポイントであることは申すまでもなく、ゾーニング・動線計画等について確実な応用力が身に付くように懇切丁寧に指導します。

計画主旨記述力の養成

設計主旨の記述について必要とされる建築物及び敷地に係わる計画・設計意図の主旨を簡潔・明瞭に記述する能力を身に付けるための指導を懇切丁寧に行います。

木造の製図力の養成

木構造についての基本知識を養成した上で、正確に、スピーディーに木造の平面図、2階床伏図兼1階小屋伏図、部分詳細図等の製図をする力を身に付けるための要点を実例に即して、懇切丁寧に指導します。

課題についての必須基本知識の完全取得

24年度試験から設計の与条件の一部詳細事項については、受験者自身で考えることが必要となったことに対応するため、課題対象となる「介護が必要な親(車椅子使用者)と同居する専用住宅(木造2階建)」について、車椅子の生活に係わるバリアフリー住宅についての必須基本事項などの知識が、厳選された様々の練習課題により身に付くように指導します。
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