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二級建築士試験新制度の解説

<平成 24 年度試験の見直し内容のポイント

(1)学科試験については、近年、従来に比し、より深い理解力・応用力を要求する問題や環境、省エネルギー等の今日的状況を反映し、従来に比して、少し幅広い分野からの問題など、一級建築士試験の問題に近い内容の問題の出題も散見されるようになってきました。今回、発表された試験内容の改正点は、こような近年の傾向の延長線上にあるものと考えることが出来ます。以上から24年度の試験についても、あくまで、着実な基礎とその上に築かれた幅広い応用力が合格の鍵となるといえましょう。

(2)設計製図試験については、先年改正された一級建築士試験の内容の改正とほぼ同じ考え方によるもので、すなわち、設計者の能力として、単に与えられた条件をまとめるだけでなく、条件そのものもある程度考えることのできる能力を評価しようとするもので、設計主旨をまとめる能力等を含め、設計の能力をより総合的に問う内容のものといえます。このため、24年度の設計製図試験については、しっかりした製図力を身に付けることは無論、着実な建築計画力を身に付けると共に試験の課題の建築物についての更に徹底した研究が必要になるといえましょう。

<平成24年度試験の見直し内容>

「学科の試験」
科目構成、科目ごとの出題数、試験時間及び五枝択一方式については、従来のとおりとし、難易度についても概ね従来の水準を維持するが、出題内容については、建築物の設計及び工事監理に関する技術の進歩・高度化、環境問題、社会構造の変化、法令の改正等を踏まえ、適宜、見直しを行う。

「設計製図の試験」
建築物の設計全般に関する基本的な知識・能力等を確認するために、従来の設計課題における要求内容を概ね維持したうえで、例えば、ポイントとなる主要室等の床面積、計画等について設計の自由度を高めた条件設定(床面積等の条件を「適宜」とする等)とする。主要な室等の計画の要点(工夫した事項や設計意図)等について記述する内容を付加した出題とする。要求図書の矩計図については、設計課題に応じて、切断位置の指定について変化をもたせたり、矩計図に替えて断面図を要求したりする。 これらの見直しに当たっては、受験者に過度の負担を強いることのないようにする観点から、できるだけシンプルな建築物又は一般的な建築物の設計課題とする。 上記の見直しに伴い、試験時間については、従来の4時間30分を30分延長して、5時間とする。

(平成23年12月1日 財団法人建築技術教育普及センターより公表)

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