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平成 23年度二級建築士

 設計製図試験の課題への対応について

平成 23年度設計課題

「趣味(自転車)室のある専用住宅」(木造2階建)

設計製図試験で評価の対象となるものは、申すべくもなく設計と製図であり、この面から本年度の課題について考えます。
設計
先ず設計(計画)については、併用住宅という点では、従来も種々出題されたものと類似点もあると考えられます。平成17年の課題「近隣の街並みに配慮した車庫付二世帯住宅(木造2階建)」ともやや類似性もあるようにも考えられますが、今回は趣味室である点は大きく異なることは申すまでもありません。
他方、今回の課題では近隣の街並みに配慮することは、発表時の課題条件には示されていませんが、実際の試験でこのような条件も付帯条件として示される可能性は否定できませんので、このような面への注意も必要です。
平成20年の課題「高齢者の集う趣味(絵手紙)室のある二世帯住宅(木造2階建)」とは、趣味室のある併用住宅という点で大きな類似性のあるものといえます。
この場合、計画上配慮すべき点として、専用住宅諸室との関係、動線等は無論のこと、敷地への配置計画も特に注意すべき点で、敷地の接道条件を勘案した上で、住宅部分へのアクセス、趣味室へのアクセスをどのように考えるか、また、住宅部分へのアクセスは共通で、住宅内部で趣味室へのアクセスが分かれるか等々、課題条件により、様々なケースが考えられ、予め、それらに的確に対応して計画することのできる計画力を身に付けておく必要があります。更に平成20年の課題のように近隣の人が趣味室に訪れることを考慮する必要もあるかもしれません。
以上のように、近年の二級建築士試験では、計画力を特に問う傾向があるため、充分その面への準備をしておく必要があり、また、法的な面についての知識を確実にしておくことも必須条件として重要です。
製図
他方、製図については、木造では、元来、早く正確に書くために相当の準備が必要であり、特に近年は2階床伏図兼1階小屋伏図が出題されるなど、更に充分な準備が必要で、製図の不備が不合格に連なる割合も多いことから、木造に対する正確な知識と時間をかけた訓練が必要とされています。
以上のような点を勘案して、本年の課題へ的確に対応するためには、充分精選された練習課題による確実な計画力と製図力を身に付けて行くことが鍵であるといえます。
- 2011年6月8日 -
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