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平成22年度

 二級建築士設計製図試験の講評

本年の課題「兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅(木造2階建)」では、従来の試験で出題されたことのない兄弟の二世帯同居の扱いとそれらと母の同居をどのように課題の条件にそって計画していくかがポイントとなるものであった。以上の中で特に、兄弟の二世帯の同居について、それぞれの世帯の独立性と融合性をどのように確保するかが問題となり、母の同居とそれらとの関連性が問題となる。
上記について、本試験の課題では、弟世帯と兄世帯の居間・食事室・台所を除く生活空間を1階に計画すると共に、母の生活空間(リビング・寝室)を2階に計画し、更に2階に家族全員の利用できる居間・食事室・台所を設けることを条件とするものであった。
本試験の課題の特徴として注目される点は、(1)玄関に近隣の知人・友人が集える土間を設けることで、本会の練習課題でも玄関ロビーとして条件設定しているものであった。 また、(2)母の好みの樹木2本を敷地内に植栽するという条件設定も2級建築士試験の課題としては、敷地の配置条件として目新しいものであったが、本会の練習課題においても、保存樹木を計画上の条件として注意を促すものであった
更に、(3)2階に母の生活空間を設けることと、同居の家族全員が利用できる居間・食事室・台所を設けることが課題条件の特徴として注目されるが、これらはいずれも2階諸室の配置計画と1階へのタテ動線の計画、バリアフリー等への配慮がポイントとなるものであった。
以上のように本試験の課題は、様々な点で出題上の工夫の跡が見えるものであり、合格のために、計画力として、着実な基礎力の上に築かれた応用力を要するものであった。
- 2010年9月15日 -
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