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平成21年度試験

一級建築士設計製図試験の講評 10月12日更新

21年度設計課題

貸 事 務 所 ビ ル
(1階に展示用の貸スペース、基準階に一般事務用の貸スペースを計画する。)

要求図書

  • 1階平面図兼配置図(縮尺1/200)
  • 基準階平面図(縮尺1/200)
  • 断面図(縮尺1/200)
  • 基準階梁伏図(縮尺1/200)
  • 面積表
  • 計画の要点等

(注)要求図面に新たに図示させるもの

  • 耐力壁等の位置、柱・梁等の断面寸法
  • 設備機器等の位置、設備シャフト等の位置
一級建築士設計製図試験の講評
新制度移行のもとに実施された本年度の試験の最も重要な内容の変更点は、設計条件の全てが従来の試験では予め指定されていたのに対して、本年度の試験では、建物の延べ床面積について概ねの指定があるのみとなっていることです。それ以外には事務所の使用人数、展示場の展示内容等が示されているのみで、それらを基に受験者の側で、それぞれの室面積等について設計条件として考え、設定しなければならないことになっている点です。

以上の点は、本年度の試験において最も重要なポイントといえましょう。何故ならば、以上の条件設定が不適切であると、それ以降の作業はすべて無駄なものとなってしまうからです。

次に、従来の試験と同様に予め設定された設計条件として、本年度の試験で特に重要な計画上の留意点となる事項は、台形である敷地についての計画上の配慮や、敷地南側の一戸建て住宅・東側の集合住宅への環境上の配慮や、機械式地下駐車場の平面と地上階平面との計画上の整合性等があげられますが、以上については従来の試験においても様々な角度から設定された試験のチェックポイントとして注目すべき点であるといえましょう。

なお、本年度試験では特に建築計画について、合格基準点が設けられることとなっていることから、予め示された設計条件と受験者の設定した設計条件に基づく建築計画案が特に大きく合否に影響する要素となっていると考えられます。

以上のように本年度の試験は、従来の試験に比して、設計に係わる総合的な能力を評価しようとする、より高度な内容のものとなっているといえますが、これらの傾向は来年度以降も続く留意点といえましょう。

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